社交不安障害、という名前を聞いたことがありますか?
社交不安障害とは、他人との関わりの中での注視される状況において、過度の緊張や不安、緊張を感じ、自分の意見をうまく表現できない状態を指します。
社交不安障害ではいわゆる“あがり症”とは異なり、学校生活や仕事などさまざまな社会生活を円滑に送ることができなくなってしまいます。
メディカルノートより
最近読んだ本では、10人に1~2人はその疑いがあるとのこと。
この記事では
- 社会不安障害はどんな経過を辿るのか(私の学生時代)
- 早く気付くことの重要性
- 周りの人が言ってはいけないこと
を書きました。
極度のあがり症だと思っていた学生時代
学生時代、自分自身のことを”極度のあがり症”だと思っていた。
日直の号令やスピーチ、授業での発表など、小学生でも人前で話す機会はたくさんある。
小学生時代は、不安や緊張が大きかったものの、人並みに話せていた。
中学生になると、苦手意識が強まった。日直のスピーチの際に、声が震える。
「次も震えてしまわないか」という不安から、”緊張・不安が強くなる”→”声が震えて、しゃべりもままならない”という負のループに。
高校、大学と進んだが、人前に立つ機会があると知ると「怖い、できない」でいっぱいに。それが原因で、休んでしまったこともある。
なぜこんな風になるまで、人前に立つことを続けてしまったかというと、、、
あがり症は場をこなせば慣れる、と思っていたから。
「できない」という気持ちが強くなる
自分を”あがり症”だと認識して、挑戦→失敗を繰り返した結果、「もう自分は人前で話せない」という考えが強くなった。
私は、福祉系の仕事をしたくて大学に行った。しかし、実習に行った後に、その成果を50人以上の前で発表する機会があると知り、実習に行くこともやめてしまった。
もう絶対にうまく話せない、恥をさらして、友達に笑われるだけだと、当時はそういう風にしか思えなかった。
障害かも?という気持ちをもって!
私は何度も「障害かも?」と思った。
調べると、「社交不安障害」というのがヒットして出てくる。
親にも「もしかしたら社交不安障害かも」と言ったが、なんとなくスルーされていた。
自分自身も「メンタルが弱いから」「みんなも緊張はするけど頑張っている」という気持ちがあり、性格上の問題だと結論付けていた。
しかし、もっと早くに気づいて治療(薬や行動療法)をしていたら、福祉の仕事をしていたのかな。
人前で異常な緊張を感じ、生活に支障が出ていたら、障害の可能性を疑い、病院に行ってみること。
周りは根性論で話さないこと
周囲の人は、根性論を押し付けないこと。
特に家族は、同じような性格であることによって、
「私は何度もやったら慣れたよ、だから場数を踏みなさい」
「私だって緊張するよー、みんなそんなもんだよ」
などとアドバイスしがち。けれど、悪気はないですよね。
だけど、本人はそう言われることで、「自分には根性がない、ただただ弱いんだ」「恐怖を感じてもやるしかないんだ」とどん底に落とされます。
治療が必要な障害であることを理解してください。
まとめ
この障害のことを、知らない人が多いと感じています。
過度な緊張や不安によって生活に支障が出ていないか、人生の選択が狭まっていないか。
自分や家族、周りの友人に「あがり症で困っている」という人がいたら、「こんな障害もあるみたいだよ」と教えてあげるのもいいかもしれません。
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